転職を成功させるには、タイミングが大切です。
よいタイミングとは、求人数が増えるタイミングで転職活動を始めることになります。
求人数が増えることにより、希望の転職先を見つけやすくなり、納得できる活動をすることにつながるのです。
今回は「転職の秋」といわれる理由と根拠について解説します。
秋(9月)に求人数が増える理由とは

8月のお盆休みが過ぎたころから、徐々に中途採用の求人数が増え始めます。
これには、2つの理由があります。
9月の人事異動

1つ目は、多くの会社では9月に人事異動が行われます。
年間を通して一番大きな異動は、株主総会が終わる6月が多いのですが、9月もそれと同等程度の異動が行われることがあるのです。
人事異動は、働き方に大きな影響を与えます。
自分が希望しない部署に異動させられることもあり、人によっては人事異動を理由に転職を考える人も多いのです。
転職をすることにした人は、9月の人事異動を前に、内示が出された段階で「退職」の旨を上司に伝えます。
そのため、退職する人の欠員補充として中途採用の募集が出るのです。
ボーナス後に退職する人がいる

2つ目の理由は、賞与が支給された後に退職の旨を伝える人が出るからです。
一般的に、ボーナス(賞与)が支給される前に退職の意志を会社側に伝えてしまうと、「ボーナス(賞与額)は減る」といわれています。
そのため、ボーナス(賞与)が振り込まれるまでは、退職の意志を隠している人が多いのです。
ボーナス(賞与)が支給されるのは7月上旬ですから、7月下旬に退職を申し出ることになります。
そして、8月のお盆休み明けから求人が出されることが多いのです。
秋は転職活動に適した時期

9月に入ると涼しい日が増え、秋らしさを感じます。
夏の暑い日差しを受けながらの転職活動は、体調管理をするだけでも大変です。
転職活動は、書類作りや面接など頭を使う活動のように感じますが、実は体力勝負でもあります。
書類選考を突破し、面接までたどり着けたとしても、夏バテで体調不良になってしまうと面接がうまくいかなくなることもあるのです。
その点、秋は暑さがなくなるため、余計な体力を消耗せず活動をすることができます。また、近年は都心でも夏の午後はゲリラ豪雨など強い雨が降ることが多くなりました。
転職面接は、午後に行われることが多いため、急な豪雨でスーツやバッグがずぶぬれになることもあります。
気温や天気の面から考えても、秋は夏よりも活動がしやすい時期といえるのではないでしょうか。
秋採用はいつから入社するの?
秋に採用された場合は、入社パターンが2種類あります。
10月入社

1つ目は、9月に採用されたら10月から入社する「下期入社パターン」です。
会社カレンダーは、4月から3月を1年と考えるため、10月は下期がスタートする月になります。
下期スタートに合わせて入社することで、引継ぎもしやすくなるメリットがあります。
年明け入社
2つ目のパターンは、9月に採用されて年明けに入社するパターンです。
採用から入社まで3カ月間あるため、前の会社の引継ぎが残っている人や転居を伴う転職の人に向いています。
入社時期のまとめ

2つのパターンのうち、どちらになるかは採用時には決まっていることがほとんどです。
会社によっては、一刻も早く引継ぎをしなければならないこともあるため、「いつから入社になるのか」はしっかりと確認しておきましょう。
また、無職の人は採用決定から入社までに期間があく場合には、アルバイトをしたいと思うかもしれません。
会社によっては、他社で働くことを嫌がるところもあります。その場合には、正式な入社まではアルバイト採用として出社できることもあります。相談してみましょう。
最後に

ここ数年は、9月になっても暑い日が続きますが、真夏の炎天下での活動と比べれば格段に楽に動くことができます。
転職活動に適した「秋」に、思い切って活動をスタートしてみてはいかがでしょうか。
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