女性の中には子育てが始まるとともに、会社を辞めて家庭に入る人もいます。
しかし、子どもが中学校に入ると一気に手がかからなくなり、朝のお弁当を作ったら夕方の夕飯づくりまで自由に時間が使えるようになるのです。
しばらくは、自分の時間を謳歌しても限界があります。
子どもが中学校に入る時期は「そろそろ働きたいな」と思うころなのです。
しかし、出産と同時に退職した人はブランクが10年以上になっています。「今さら転職は無理だ」とあきらめる人がほとんどではないでしょうか。
実は、10年前と最近の転職事情は大きく変化しています。
今回は「子どもの手が離れた女性の転職」についてお話しします。
「10年前よりも人手不足になっている」から転職しやすい
大学を卒業して就職活動をしたころは、就職氷河期といわれたときではないでしょうか。
どこの企業説明会に行っても学生であふれ、採用担当者からは「例年ならば全員採用したいくらいみなさん優秀な方です。
しかし今年は3人採用になっています。申し訳ありません」と繰り返されていました。
50社受けても落ち続け、大学を出てアルバイト生活をしていた人も少なくない時代でした。
そのため、女性の多くは「転職を希望すれば、再び悪夢のような転職活動をしなければならない」と思うのかもしれません。
しかし時代は変わりました。
就職氷河期のように求人が少ないわけでもなく、ハローワークや転職エージェントに行ってみれば10年前よりもはるかに多い求人情報があります。
また女性の転職は「正社員」という雇用形態にこだわる必要がないのかもしれません。
条件を出すならば「厚生年金に加入できること」や「有給休暇がとれること」などではないでしょうか。
厚生年金に加入するハードルは、10年前よりも低くなりました。
有給休暇や時間外労働についても社会全体が厳しくチェックするようになってきたため「求人情報には書いてあったのに取得できない」ということは少なくなっています。
女性は、10年前の就職氷河期の思い出にとらわれず、思いきって転職活動を始めてみる価値があるのではないでしょうか。
中学校に入ると帰宅時間が一気に遅くなる
子育て中は「働きたい」と思っても、働ける時間が限られていることが多く面接を突破することは難しいことでした。
多くの女性は「子どもが小学校に入ったら働ける」と思っているようですが、小学生は午後3時には帰宅します。
本格的に働くとなれば、学童保育に子どもを預けることになるでしょう。そのため、多くの人は午前中だけのパート勤務を選ぶことになります。
しかし、午前中だけの仕事はとても少ないものです。思ったよりも希望する仕事がないため、結局働くこと自体を諦めてしまいます。
そして6年間が過ぎ、子どもが中学校に入るころにはブランクが10年以上になってしまい、さらに転職への道のりは遠ざかっていくことになるのです。
しかし実は中学校入学のタイミングが転職の絶好のチャンスなのです。
なぜならば、中学校に入学すると部活動が始まり、子どもの帰宅時間が一気に遅くなります。
夕方5時過ぎに帰ってくるだけでなく、中学生になれば多少の留守番ができるようになるのです。
小学生だったときには「午後3時には帰宅したから午後2時までしか働けない」という厳しい条件がありました。
しかし「午後5時まで働くことができる」という条件になれば、驚くほど求人数は増えるはずです。
ブランク10年は、確かにハードルになるかもしれません。
しかし採用担当者にとって「午後5時まで働ける」というポイントは、ブランク10年を超える魅力があるのです。
「中学校に入ると体が強くなる」から転職しやすくなる
採用担当者にとって、子どもがいる人を採用するときに一番気になることが「子どもの急病による突然の欠勤」です。
急な欠勤は、同僚に迷惑をかけることにもなるため、採用担当者は子どもの年齢が気になります。
子どもは、小さいうちは熱を出したり、流行りの病気にかかりやすいものですが、大きくなるにつれ体が強くなり、病気で学校を休むことも少なくなるものです。
とくに中学生になれば、自分である程度の体調管理もできるようになるでしょう。
採用担当者も「子どもが中学生です」と聞けば、急な欠勤は少ないだろうと考えます。
女性にとって、子育てと仕事との両立は大きな問題です。
「熱がある子どもを一人置いてまで働きたくない」と考えていた人でも、中学生になればその心配も少なくなるでしょう。
「最近の主婦は若いときに働いた経験を持っている」から転職しやすい
最近の女性は、結婚や出産をする前に働いていた経験を持っている人がほとんどではないでしょうか。
「初婚年齢が遅くなっている」というニュースをしばしば耳にしますが、その分社会人経験を持っている女性が増えているということになります。
女性でブランクが10年以上あると、転職活動が不利になると思いがちです。
しかし、20代の全くの未経験者と比べれば、社会人経験が5年程度ある女性のほうが有利に転職活動を進めることができるでしょう。
10年以上前に経験したことはすぐには思い出せないかもしれません。10年以上前に取得した資格の中には、現在はなくなっている資格も多いものです。
しかし、一度身につけたスキルは思い出せることが多いのではないでしょうか。現在はなくなった資格を持っていることが、逆に注目されることもあるのです。
40代主婦の再就職。ブランクから正社員になるには?まとめ
「女性でブランクが10年以上」ときくと、転職は難しいと思われてきました。
しかし最近は情勢が変わりつつあります。
少しでも有利に転職活動を進めるためには、ブランク10年をブランクとして扱わないことです。
10年の間に自分が何に力を入れてきたのかを面接で自信を持ってアピールしてみましょう。
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