介護の世界は、他の産業と比べても賃金が低いと、テレビや新聞などの報道で多く流れているせいか、賃金の安さが定着し人材不足に陥っている側面があります。
しかしみんな低賃金で働いているかいうとそうではありません。
むしろ一般の中小企業のサラリーマンよりも多くもらって、働いている人もたくさんおられます。
介護現場のリーダーとは
では介護職員の仕事で年収を増やす方法として、現場のリーダーを目指してみるという方法をお伝えしたいと思います。
介護の現場のリーダーとは、例えば介護施設でいうと1フロアに1人のリーダーが配置されていたり、あるいは決まったグループの中でリーダーとしてまとめ役になっていたりします。
現場の職員は、このリーダーさんを中心に仕事をしていくことになります。このリーダーさんがその現場の仕事の標準となるわけです。
ですので、現場のリーダーは、まとめている職員に対して、報告・連絡・相談を行い、また他の職種であるケアマネジャーや看護師、相談員、主任、部長、施設長などにも同様に連携を図り、日々の業務が円滑になるように調整するといった重要な役割があります。
このリーダーというものも、働く事業所によってはランクが分けられています。例えば、「リーダー」「副主任」「主任」「総括主任」などですね。
小さい集団から、だんだんと集団が大きくなっていく中で、役職も変わっていくわけです。
例えば、大きい法人で、ここでいう「総括主任」レベルになると、部下が100人レベルでいるような場合も少なくありません。
例えば部署ごとに配置されている「主任」が数十人レベルで職員を束ねて、「総括主任」は数人いる総括主任を束ねていくという事です。
そうなると年収が500万円~600万円を超えるということも珍しいケースではないのです。これくらいの年収であれば、低賃金とは言えないでしょう。
では、どうすればこのリーダーになれるか、具体的な話をお伝えしていきたいと思います。
介護の知識に長けている
現場のリーダーになるうえで、絶対的に必要になるのが、介護のスキルがあるという事になります。
例えば、介護技術ですね。介護技術の基本を押さえているのはもちろんのこと、応用的な介護。
この利用者に対して介護を行うにはどうすればよいのだろうと現場職員が頭をひねるような状況があったとしても、提案をすることができるような、そういう高いレベルのスキルが必要になります。
大事なのは、その知識や技術をリーダー自らが、やって見せることができるという高いものを持っていなくてはいけません。
その高いスキルには利用者からの信頼の獲得に繋がりますし、職員からの厚い信頼にも繋がると思います。
そういう意味ではその現場の中心人物となりうる状況にならねばならないことが、わかると思います。
このレベルに達するには、間違いなく学び続けることが必要です。
介護というものは、初めて介護を行ったときに感じたことよりもはるかに奥深い専門職です。ですので学び続けることで成長することが可能となります。
何歳から始めても決して遅くはありません。
自分の意見を持っている
現場がその利用者に対して、どのように対応すべきか悩むような場面があります。
介護のお仕事と言うのは、人に対するお仕事ですので、正解というものはありません。そんな時に、「こうあるべき」という介護論を論ずることができるほどの意見を持っていることが必要です。
また当然ながらその意見を「発すること」ができなければなりません。みんなの中で意見を述べることはとても勇気のいることです。
反対意見がある場合もありますから。なので言い換えてみれば、現場のリーダーとは「勇気のある人」と言い換えても良いのかもしれません。
人柄
リーダーに立つ人の人柄にももちろん正解があるわけではありませんが、さまざまな人の中心になることがリーダーですので、その中でやっていけるだけの度量のある人がリーダーになれる人であることは間違いありません。
利用者を受け入れるたり、共感するといった懐の深さはもちろんのこと、職員に対しても時には優しく、時には厳しくといった側面も必要でしょう。
また職員間や利用者とのトラブルを調整するといったことも求められますし、誰からも慕われる人柄というものが必要になってくるでしょう。
このように介護職はスキルアップ・キャリアアップができる職種です。やりがいありますよ。
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