私は、15年ほど前まで療養型医療施設(俗にいう老人病院)に勤務する看護師でした。
ちょうど介護保険制度がスタートして、2~3年ほど経過したときだったと思います。
寝たきり高齢者への日々の看護業務にも、少しずつやりがいをなくしていました。
気持ちを一新して、高齢者福祉に携わろうとケアマネジャーを目指すことを決意しました。
働きながらのケアマネジャーの試験勉強は、大変でしたが何とか一回で、資格取得することができました。
⇒看護師から特別養護老人ホームに転職した体験談も参考にしてね。
看護師とケアマネージャーの仕事内容の違い
さて、ケアマネジャーの資格を取得してから、それまで勤務していた病院を退職して、地域の介護老人保健施設にケアマネジャーとして勤めることになりました。
新しい勤務先では、私のほかにすでにケアマネジャーが4名いました。
4名のうち看護師は1名だけでした。
今までは、病院で患者さんの病状や既往歴から、今後予測される症状や予後、どのようにして身体の状態を維持して、生かしていくかだけを考えてきました。
面会に着たご家族とお話しすることはあっても、病気の内容に重点を置いてお話しすることがメインでした。
しかし、介護老人保健施設(以下、老健)のケアマネジャーになってからは、全く違いました。
患者さん(老健では利用者さん)のこれからの人生について、どんなことを望んでいるか(自宅に帰りたいのか、老人ホームに入所したいのか)、ご家族はどのようなことを考えているのか、他の専門職が一人の利用者さんに対してどのようにアプローチしていこうと考えているのかなど、たくさんのことを把握する必要があります。
看護師の業務との違いに、大きなカルチャーショックを受けたのと同時に、ケアマネジャーという専門職の責任の大きさをひしひしと感じました。
ケアマネジャーとして働き始めてからは、毎日が勉強でした。
これまで、勉強したこともなかった「社会福祉援助技術」や「介護保険制度に関係のある関係法規」や「生活保護法」などのこれまで携わることのなかった法律など、毎日が必死でした。
同僚のケアマネジャーさんも、たくさんのことを教えていただき、いつも助けていただきました。
毎日が充実していました。病院にいたときには、感じることのできなかった充実感を味わうことができるようになりました。
ケアマネージャーになってよかったこと
看護師の私がケアマネジャーの資格を持っていて、良かったなと感じたのは、「ご利用者やご家族とのかかわり」の場面です。
ほとんどのご利用者やご家族は、自分の病気のことや服用している薬のことはわからないことが多いです。
そんなときに、私が病気や薬のことについて質問を受けた際に答えると、とても安心していただくようです。
そのほかにも、担当利用者さんが利用している在宅サービス事業所の職員さんに、病気や薬のこと、今後の対策などについてご相談を受けた際に、自分が看護師の資格を持っていて良かったなぁと感じます。
ケアマネージャー資格取得のための勉強方法
ケアマネジャーの資格を目指している方が、たくさんいらっしゃると思いますが、この資格については必勝の作戦はありません。
正攻法で、地道に時間をかけてしっかり学習していきましょう。
試験内容も、年々、難易度は上がっているようです。 とにかく、諦めずにがんばりましょう。
学習のポイントとしては、あまりたくさんの参考書などを買わずに、1~2冊のテキストと問題集を、何度も何度も繰り返しやることが大切かな?と思います。
働きながら、勉強することは大変だと思いますが、がんばりましょう。
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